Ferrari – Mondial 8

 フェラーリといえば、2シーターのスポーツカーと誰しもが思い浮かべるでしょうが、その陰に隠れて4シーターのフェラーリも、常にラインナップに用意されていました。

 モンディアル8は、「V12のみがフェラーリ」と言っていたころ、V8エンジンを載せたスモールフェラーリとして誕生しながらも、フェラーリの名を与えられなかったディノGTB4の後継車として製造されました。

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 ご存知のように、308GTBの2シーターに対してモンディアルの4シーターが用意されていたのですが、308のウエッジシェイプの効いた正にスポーツカーというデザインと違って、落ち着いたデザインのモンディアル。車に詳しくない人は、フェラーリとは気がつかないかもしれません。

 もちろん、フェラーリが4シーターとして造ったのですから、単純に便宜上4シーターとしたわけではなく、308と比較して実用的な工夫がなされています。

 308では、エンジンルームの後ろに追加されているラゲッジスペースですが、エンジンフードがトランクフードを兼ねています。モンディアルでは、独立したラゲッジスペースがちゃんと確保されていて、308よりも深さがありゴルフバックが積めそうなくらいなんです!熱の進入も少なく、現実的な装備と言えるでしょう。

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 肝心なのはその「走り」ですね。個人的には、モンディアルtカブリオレには乗ったことがあったのですが、あまり印象に残っていません。基本的には、2シーターの308よりもマイルドで乗車的かな?と思っていたのですが、まったく期待は裏切られました。

 以前当社で販売した308GTSQVよりもスポーツカーしてるんです!

 ヨーロッパ仕様のエンジンは、回せば回すほど気持ち良くなる、典型的なイタリア車のエンジンで、高回転ではフェラーリミュージックを奏でます!308よりも細めのタイヤのお陰で、ステアリングも軽く、走りに軽快感を感じます!

 かってな想像をしていてモンディアルには失礼いたしました!この車なら、早起きをしてでも、箱根の山を走りにいきたい!と思わせてくれますね!

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 最近のフェラーリは、テレビ番組の影響も大きいのでしょうが、金持ちの必須アイテム化してしまっていて、フェラーリが好きな私でさえ、あまり快くは感じません。もちろん、本当にフェラーリが好きで乗っていらっしゃる方も少なくは無いと思いますが。

 そんな最新のフェラーリと比較すると、かなり控えめなモンディアル。派手すぎず、それでも中身は本当に走らせて楽しいフェラーリです!

 あまり知られていないことですが、ディノ308GTB4の頃から、バランスが良いのは2シーターよりも4シーター!といわれていて、レースシーンでは、308GTB4のほうが活躍していたくらいなんです!個人的には、丸目4灯のヘッドライトがお気に入りです!

 最近では、「団塊の世代」の方達が手頃なポルシェを購入されることが多いらしいのですが、フェラーリも十分選択肢に入れても良いのではないでしょうか?