ALfa Romeo – Stelvio Quadrifoglio

 毎年3月に開催している「ファミリーサーキットデイ!」。2020年で10回目を迎えたわけですが今までも同じ整備振興会の地区会員である「アウディ」さんや「アルファロメオ」さんが試乗車をお持ちいただきお客様を乗せていただき喜んでいただいていました。

 10回目の今回、ABARTH500 595とアルファロメオ ステルビオ クワドリフォリオの2台を持ち込まれたのですが天気も悪く、またコロナの流行で空いている時間があり、ちゃっかり運転させていただくことに!
 なかなかこんなチャンスはありません!久しぶりに興奮を抑えられませんでした!

 市場ではポルシェのマカンやジャガーのSUVと同じ土俵で戦わざるを得なく苦戦を強いられていることは知っていましたがネットや雑誌の記事を読むと「SUVとは思えない走り!」と口をそろえるように書いてあるではありませんか?
 「SUVとは思えない走り!」ってどんな走りなの?
 疑問ばかりが頭に浮かびますが乗っていないのでまったくわかりません。
 でも、きっとすごく良い車なんだということはイメージできました。

私の勝手な想像では、要は「アルファロメオらしいスポーティーな走り」なんだと解釈。はたして実際に乗った感じはいかに?

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 まずはディーラーの方を助手席に乗せて運転席におさまります。
 今まで自分が知っているアルファロメオとは格段に違う品質の内装に「アルファロメオもここまできたんだな~」と感慨深いものがありました。まずは「ノーマル」の設定で運転します。

 20インチ!というとてつもない大きなタイヤが点いているとは思えない乗り心地にまずビックリ!さらにボディと足回り、タイヤの一体感は一回り小さい車に乗っているよう。
 これは間違いなく良い!

 少しアクセルを踏み込むと間髪入れずに反応する様は電子スロットルもここまできたのかとただ関心するばかり。パドルシフトの反応も早い早い!流しているだけでも気持ちの良いフィーリングに酔いしれそうです。
 少しずつスピードを上げてコーナーを意識して走ってみると「SUVとは違う走り!」を垣間見ることができました!かなり少なめのロールで綺麗に曲がっていきます。あまりSUV車に乗った経験はありませんがイメージでは動きがモッサリしていてロールも大きくて遅く、だるいイメージでしたがステルビオはまったく違いました、これはアルファロメオです!

 最終コーナーを立ち上がり一瞬全開にするとあっという間にとてつもない加速を伴ってはばかられるスピードに達してしまいました!速い!

 もしもSUVを所有していたらやはりキビキビ走るスポーツカーが欲しくなるところでしょうがステルビオは1台で両方を味わうことができると確信しました!サーキット走行も本気でできる実力は本物です!
 ほんの数周でしたが何とも素晴らしい経験をさせていただきました。

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 これは本気で欲しい!と思いましたが車両価格は何と1,200万円・・・・・。一瞬に現実の世界に引き戻されました。
 自分自身が実際に運転してステルビオがアルファロメオだということを実感することができました。問題は車両価格ですが。

 それでも中古車などはかなり安く(それでも高いけど)なっている個体もありますから購入できる方にはかなりお勧めの車です。
 それにしても昔なら500万円や600万円、それ以下でも興奮するような車がありましたが、今では1,000万円を超えないと痺れるような車は手に入らないようですね。

興奮の後の現実、ジェットコースターに乗った気分です。
 1台でも多くのステルビオ、ジュリアが売れますように心からお祈りしています。
 やっぱりアルファロメオは楽しい!!!

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 「後日談」

 実はステルビオの洗礼を受けた後に今度はジュリアのクワドリフォリオに乗るチャンスをお客様からいただき乗っちゃいました!
 こちらはオプションのカーボンブレーキ!生まれて初めてカーボンブレーキなるものを踏んでみましたが言葉では説明ができない感触・・・踏んだ感じはカチッとしているわけではありませんが効き味はものすごいです!1○○km/hからガツンッと踏んでもきっと外からみていたらタイヤのスキール音もブレーキのスキール音も一切しなくてとても急ブレーキを踏んでいるようには見えないと思います。

 オーナーさんに伺ったところメーカーは「10万kmはもつ」ということらしいですが。
 ローター1枚でいくらするのでしょうか?貧乏人はすぐに心配になってしまいます。
 人生で1回乗れば気が済みます。
 ですので私はもう大丈夫?

それにしてもアルファロメオはとんでもない車を作っちゃいましたね!
 GTAはいったいどうなっちゃうんでしょうか!?