ランチアデルタの再生と創造プロジェクト「Rossismo(ロッシズモ)」

2014.10.18

ロッソコルサ1,2の得意車種であるランチアデルタ!

ラリーでの活躍は今更私が言うまでもありませんが、その「唯一無二」の存在と魅力で私達の心を鷲掴みにして離さないのは、今も昔もまったく変わっていません。

それどころか、今デルタを所有しているオーナーさんや、これから新しくオーナーになろうとしている方には、過去の車ではなくまさに「今こそ乗りたい車」、「今こそ手に入れたい車」それがランチアデルタなんです。

そんなデルタも最終モデルの生産が終了してから20年以上が経過し、現存する全てのデルタがネオクラシックの域に足を踏み入れたと言っても過言ではありません。

当時はデルタを手に入れてチューニングを楽しむ方やサーキット走行に夢中になった方が多くいらっしゃいました。

私もそんな中の一人でしたが、ここ数年では、これから少しでも長くデルタに乗り続けたいというニーズが高くなり、ロッソコルサでも、ボディの全塗装やエンジンO/Hなど、これから10年、20年とデルタを所有していきたいと決断されたオーナーさんや、購入時から一生手元に置いておくつもりで新たにオーナーになる方の傾向が強くなっています。

製造から20年以上が経過しているということは、経年劣化も進み、さらには1台ごとの個体差も広がっています。
極端に走行距離が少なく程度の良い個体には、新車か?と思わせるような高額な車両価格がつくことも珍しくなくなってきました。

ただし、いくら低走行距離でガレージ保管なんていう個体でも、時間の経過は止めることはできませんから、そのまま手放しで乗り始めることは、新車から今まで数多くのデルタを見てきた私には「できない」と断言できます。

円安が進むここ数年、日本のバブル時代に日本人が海外のヒストリックカーを買いまくった時とは逆に、日本から程度の良い個体が海外に買われていっています。
そうなると、20年前に生産終了しこれから減ることはあっても増えることはないわけですから、日本に現存するデルタもドンドン減っているのが実情なんです。

ロッソコルサとしては1台でも多くのデルタを日本に残したいという思いから、会社設立当初からランチアデルタの納車整備にはなによりも力を注いできました。

そうして長年培ってきた経験とノウハウをフルに注ぎ込んで、20年以上の時間の経過とともに経年劣化をしたデルタを「これから20年乗り続ける為に」現代に復活させるべく、通常の納車整備の域を超えた「再生のための整備」を実施することにいたしました。

昨年、新しくデルタオーナーを目指す方から、「一生もののデルタを創る」という命題を託していただけることになり、奇しくも同じ思いを抱いていた私の心に火が着きました。

チューニング車のような、何かが突出しているのではなく「乗りやすく、毎日普通に乗れて、なによりも長く良い状態を維持できる」こと。
お客様にとっての「理想のデルタ」を創り上げるべく基本を外すことなく、新しい技術や最新の部品を使い、無いものは作り、手間と時間を惜しまずにお客様と二人三脚で取り組んだ結果、今までに経験したことのないデルタが生まれました。

それこそHFターボから始まり、新車の頃から多くのデルタを扱ってきた私でも、その結果は衝撃的なものと言わざるをえませんでした。

そして、それは同じ思いをお持ちのデルタオーナーさんにも飛び火し、今現在のロッソコルサが目指す「理想のデルタ」のベンチマークになりました。

20年以上が経過しても、志の高い熱い思いのオーナーさんと1台でも多くのデルタを後生に残したいという私達の思いが一緒になればデルタは復活し、進化し続けることができるのです!

今お持ちのデルタやロッソコルサが用意させていただくベース車両を基に、世界に1台しかないあなたの「理想のデルタ」を私達と一緒に創ってみませんか!

「ランチアデルタの再生と創造プロジェクト」

「Progetto Rossismo(プロジェット ロッシズモ)」

スタートします!

*「Rossismo(ロッシズモ)」とはロッソコルサが造った造語です。日本語で言うなら「ロッソコルサの流儀」とでも言いましょうか、通常の整備の域を超えたロッソコルサが今出来うる最高の整備を実施する決意表明だと思って頂ければ幸いです。